大学サッカー選手の声【関西学生サッカーリーグ編】  同志社大学 波多野崇史 選手

今回はサンフレッチェ広島ユースから同志社大学へ進学し、サッカー部で活動されている波多野 崇史選手に、大学サッカーについてお聞きしました。
同志社大学サッカー部は今シーズンは41年ぶりに天皇杯に出場しました!

プロフィール

お名前
波多野崇史

出身クラブ
サンフレッチェ広島ユース

所属大学
同志社大学

所属学部・学年
スポーツ健康科学部 1回生

”同志社大学” 選択のわけ

ーー同志社大学への進学理由、進学方法を教えてください。

理由としては2つあります。ユース時代の1,2年次にAチームで試合に一切絡めず、コンディションも上がらずトップ昇格は難しいと感じたからです。それとセカンドキャリアです。もしプロになれなかった時のことを考えて学業にも力を入れている大学に行きたいという考えもありました。3年時にはU-18日本代表にも選ばれ調子は上がってきて活躍することができました。ただ、自分としてはGKは試合に出続けることで評価されるポジションという認識があったので1年生からスタメン争いに自分が関わっていける大学を探しました。

トップアスリート入試での入学でした。

関西学生サッカーリーグ1部
同志社大学サッカー部” について

ーー同志社大学サッカー部について教えてください。

泥臭いプレー、与えられた役割を全員が一生懸命にこなすことができることだと思います。スタメンだけではなくベンチの選手、ベンチ外の選手も同じように一生懸命にできます。そういうところは同志社大学サッカー部の魅力だなと思います。また、試合前の分析の量も同志社大学サッカー部ならではだと思います。試合の度に分析資料が山積みに選手の元に届きます。それをみて選手たちが戦い方を話し合います。

スタイルとしては、今シーズンの初めは、前からのプレッシングで高い位置からボールを奪いに行きショートカウンター、守備では堅守というスタイルでした。後期にはシステムを変更してボールポゼッションで戦ったりもしました。なので確立したプレースタイルはないです!相手をみて変えていくスタイルが同志社大学サッカー部かなと思います。

大学サッカーについて

ーー大学サッカーの魅力、大学サッカーに進んでよかったと感じていることについて教えてください。

もう一度自分を見つめ直すことができる、自己理解が深まることが大学サッカーの魅力かなと思います。大学サッカーになると全て自分で決めていくしかありません。自分で判断して、自分で決めて自分で責任を取らなければいけなくなります。というのも高校はユースだったので、食事もコンディショニングも練習メニューも全ての環境がよかったです。一見すると自立してやっているように感じていましたが、全く自立できていませんでした。結局は全部コントロールされていることに気づきました。そういうところに気づいて自分で修正し、成長していくことができるのが大学サッカーかなと思います。

ーー1年目の大学サッカーを振り返って。

最高な思いもして最悪な思いも経験できたシーズンでした。前期は代表合宿にも2度呼んでいただき、モーリスレベロトーナメント(旧トゥーロン国際大会)の代表にも招集されフランス遠征を経験しました。サンフレッチェ広島のトップチームの練習にも参加させていただきました。リーグ戦では前期リーグ全ての試合でスタメンもはることができて、今までのサッカー人生でこんなにもうまく行ったことないくらいトントン拍子でした。

一方で後期は怪我の影響もあり1試合も出ることができませんでした。周りからは、代表活動に選ばれて、プロの練習参加もして自信をつけているだろうと、思われると思います。でも僕の性格からすると、逆で、すごい人たちを目の当たりにしてまだだめだ、レベルが違いすぎる、〇〇が足りない、もっと〇〇しないといけない、自信がなくなっていったんです。プレーにも響き、調子が悪くなる、練習頑張りすぎてしまう、怪我をしてしまう、と負のサイクルに陥ってしまいました。だからこそ「自分の身体とちゃんと向き合わないといけない」と思うようになりました。調子が上がらないからと言って練習をしすぎてしまうと怪我をしてしまう。本末転倒だと気づきました。普段の生活や試合に対しての自分のメンタリティーをすごく学びました。うまくいかない時にどう振る舞うのか。

ーー波多野選手の今後の目標について。

世代別日本代表にもう一度入ることです。同時にDENSOカップで関西選抜に入ることも目標にしています。個人として成長することでチームに還元していきたいです。チームとしてはインカレに出場したいです。その中心選手として絡んでいきたいですね。

ーー波多野選手のストロングポイントを教えてください。

シュートストップやクロスボールの守備範囲です。そこは誰にも負けられないなと思っています。

最後に、スポーツ推薦(セレクション)を目指す高校生アスリートに向けて

ーー大学で競技継続の意思のある高校生アスリートに向けてアドバイスやメッセージをお願いします。

プロサッカー選手に少しでもなりたいという気持ちがあるなら大学サッカーに挑戦したら良いと思います。大学サッカーにきて感じたのはサッカーへの向き合い方や得られるものは人それぞれだということです。プロになることが全てではないですし、サッカー部に入って得られることは何かしら必ずあると思います。何か変えたい、何か頑張りたいとちょっとでも思うならサッカーを続けてほしいです。

ーーセレクションや練習会で大事にしていたことを教えてください。

たくさん練習することですね。自分は自信がないとプレーの調子も悪くなるタイプなので、これでもか!というくらい自分と向き合って練習していたら、「あんだけ練習したんだから大丈夫」なメンタルになるのでそれくらい練習してほしいです。それで練習参加に行ってみてください。明日急にセレクションが決まりました、じゃあい間から走ってこようとかでも良いと思います。なぜなら昨日あれだけやったから大丈夫!となるので!

あとは、悪いところを出さない意識よりも自分の武器を出し切る意識です。武器で突き抜けられれば、スカウトの目に留まると思うので、悪いところを隠そうと思うよりも、どれだけミスってもいいから良いところを1回でも10回でも出せればうまくいくかなと思います。僕の場合はパスでどれだけミスってもセービングで絶対に失点しないように意識していました。とにかく武器を出すことです。

ーーインタビューは以上です!ありがとうございました!

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