ーー飯田選手を変えた田代さんとのエピソードについて教えてください。
田代さんは僕が2年生の時のキャプテンです。そのため周囲も試合に出るのは「田代さん」と思っていたと思います。でも自分はそれが本当に悔しくて練習からギラギラで「絶対に自分が試合に出てやる」という強い気持ちでやっていました。リーグ開幕して数試合は田代さんが出場していましたが怪我もあり自分が出るようになり連勝できました。でもやっぱり田代さんが復帰すると僕は出れなくなってしまいました。それで試合に負けて、僕は監督に「意味がわからない、なんで俺を試合に出さないんだ。俺なら試合に勝たせることができた。」と言いにいってしまいました。でもそれはその瞬間のいらつきではなく、僕は当然試合に出れば勝たせられる自信がありましたし、田代さんの代役で出ているというのが悔しくて。今思うと無茶苦茶だったなと思います。ただどこかのタイミングから僕が起用されるようになりもちろん連敗する時もありましたが監督は使い続けてくれました。
振り返ると田代さんは進路が決まっていないにもかかわらず、僕が試合に出ている時には全力で声をかけてサポートしてくれました。
自分がその立場だったらと考えると2学年下の後輩にポジション奪われて自分の進路も決まっていない状況で後輩に声はかけられないと思いました。頑張れよ、とは言えないです。ほんとに良い先輩に出会えました。
プロサッカー選手への道
ーー東京ヴェルディへのステップアップについて教えてください。
どのチームを選択するべきかものすごく迷いました。ありがたいことにJ1チームからもオファーをいただくことが出来ました。その上でヴェルディを選択しました。プロサッカー選手として試合に出て活躍することを考えた上での決断です。
正直周りにJ1チームからもオファーをいただいたことを伝えると自分の選択には驚かれます。世間的にも「飯田はJ2なのか」と思われている方もいると思います。おそらく自分の置かれた状況だったら誰しもがJ1のチームを選ぶでしょう。でも自分にはJ1のチームで成功しているイメージが全く湧きませんでした。ヴェルディは10年以上J1に昇格していないので自分がその立役者になれば相当注目されると思います。そういったことを含めて色々シミュレーションして選びました。
ーー将来の目標について教えてください。
プロサッカー選手になれた今思うことは「現役生活を長く続ける」ことです。そしてヴェルディをJ1に昇格させます。
最後に、スポーツ推薦(セレクション)を目指す高校生アスリートに向けて
ーー大学で競技継続の意思のある高校生アスリートに向けてアドバイスやメッセージをお願いします。
練習場がどうだ、監督がどうだ、環境がどうだ、とか環境のせいにはしてほしくないです。環境なんて全く関係なくて、自分が上手ければプロにはなれるし、チームを勝たせることもできます。常にベクトルは自分に向けて取り組んでください。よく言われているように大学サッカーは自分次第の場所なので4年間ひたむきにサッカーと向き合っていれば確実にプロの道は開けてくると思います。大学になると授業を自分で選択して環境も大きく変わり誘惑も増える。そういったものに負けているようでは例えプロになれたとしても大した活躍はできないかなと思います。
ーーインタビューは以上です!ありがとうございました!
国士舘大学サッカー部SNS
この投稿をInstagramで見る
飯田選手SNS
この投稿をInstagramで見る
2