サッカーのプレーにはランニング、スプリント、ヘディング、ジャンプ、シュートなど多様な動きがあります。
これらすべての動作において股関節周辺の筋肉は欠かせません。股関節周辺の筋肉でいえば、ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)、内転筋(太ももの内側の筋肉)などがあります。
その中でも今回はサッカーのキック動作時に用いられる内転筋とそのストレッチ方法についてご紹介します。
目次
サッカーのキック動作時に用いられる内転筋
インサイドキック、インフロントキック、インステップキックなど多くのキック動作があります。そのキック動作を使い分けるのに働いている筋肉のひとつが内転筋(ないてんきん)です。
内転筋は太ももの内側についている筋肉ですが、実際は長い筋肉で脚の付け根から膝の近くまでにかけて付着しています。
キック動作以外にも、走る時や身体をひねる時にも使うので、疲労が蓄積し肉離れなどの怪我をしやすい筋肉でもあります。
内転筋の柔軟性を向上させることで怪我のリスクを減らすことができます。
今回は内転筋の柔軟性を向上させるパートナーストレッチのご紹介です。
二人一組で簡単に実施できるのでやってみてください!
膝を曲げた状態での
内転筋パートナーストレッチ
手順①
選手の左膝を曲げ、左足裏をストレッチをする人の右腰に当てます。
手順②
選手の右の骨盤を、ストレッチをする人の左手で押さえます。
選手の左膝にストレッチをする人の右手を当てます。
ストレッチする人は体の位置を動かし、選手の左股関節を外に開きます。
※ストレッチのポイント・注意
・床と平行に股関節を開いていきます。
・選手の骨盤を押さえ、動かないようにします。
・非ストレッチ側の股関節が内に寄ってこないように注意しましょう。
膝を曲げた状態での
内転筋パートナーストレッチ
一連の流れ
膝を伸ばした状態での
内転筋パートナーストレッチ
手順①
ストレッチをする人の左手を選手の右内ももに添えます。
手順②
ストレッチをする人は体の位置を動かし、選手の左股関節を外に開きます。
※ストレッチのポイント・注意
・膝は完全に伸ばした状態で行います。
・腕だけではなく、体重を利用してストレッチをかけます。
膝を伸ばした状態での
内転筋パートナーストレッチ
一連の流れ
サッカーは股関節まわりの筋肉を多用します。
そのため、股関節まわりの筋肉をしっかりケアやコンディショニングしていくことで、怪我を防ぐことにつながります。ストレッチはその方法のひとつで、特に資格などなくても実施できる効果的なコンディショニング方法です。
ぜひ選手同士で実施していただいたり、ご家族が選手に実施してあげてください。
これ以外にも効果的なパートナーストレッチを学べるテキストはこちら
専門家でなくても分かりやすいテキストです。
怪我のないサッカー人生を応援します!