大学サッカー選手の声【東京都リーグ編】  東京農業大学 小山珠里選手

今回は成立学園から東京農業大学へ進学し、現役の大学サッカー部で活躍する小山珠里選手に、大学サッカーについてお聴きしました。

プロフィール

お名前
小山珠里(1999年1月24日生まれ)

出身高校
私立成立学園高等学校

所属
東京農業大学・農友会サッカー部 〈国際食料情報学部/国際バイオビジネス学科 4年生(2020年取材時)〉

成立学園から”東京農業大学” へ

ーー今の大学に進もうと思った理由と、進学方法を教えてください。 
 東京農業大学に練習参加した時に、成立学園でやっていたサッカーに似ていて、自分の中で、プレースタイルに合っているなと感じました。また、関東リーグに所属している大学に行きたいと考えていました。当時の東京農業大学は関東大学サッカーリーグ2部に所属していたので、サッカースタイル、所属リーグをもとに東京農業大学に決めました。

 自分は練習会で内定をいただき、スポーツ推薦で入学させていただきました。練習会では、自分の良さを出そうと考え、ミスを恐れず、失敗してもいいから得意なロングパスなどに果敢にトライしました。もちろんそれ以外にCBとして大切な後ろからのコーチングも緊張していましたが意識して声を出すようにしていました。

ーー大学の部活動を決めるときに使っていたサイトや情報源等はありますか?
 東京農業大学には成立学園の先輩が2人所属していたので、その先輩たちから大学のことや部活のこについて聞いていました。自分は自分はサッカーを中心に大学選びをしていたので『アスリートバンク』のような部活情報サイトがあれば活用してみたかったなと思います!

T1リーグ優勝”成立学園” 時代を振り返って

ーー高校サッカー“成立学園”での3年間はどのようなものでしたか?  
 成立学園では、インターハイ、選手権、プリンスリーグ参入戦で、あと1勝のところで負けてきました。プリンスリーグ参入決定戦で上田綾世(現鹿島アントラーズ)率いる鹿島学園と対戦して負けてしまった試合が引退試合となりました。

上田選手とCBとして対峙して、「半端ない」の一言に尽きます。上田選手は大学に入学して法政大学で1年目から試合に出て、鹿島アントラーズに入団して活躍しているのを見て、あの時の悔しさが今ではとても良い経験だったなと思います。自分が大学卒業後プロ入りして、いつかまた対戦して借りを返せるように努力し続けたいと思います。

とても悔しい経験をしましたが、高校3年間で、自主練習もたくさんしましたし、とても成長することができました。

ーー高校時代にやっておけば良かったことはありますか? 
 まず大学に入って、「スピード感」の違いを大きく感じました。単にフィジカル面のスピードだけでなく、ゲームスピードやパススピードも早いと感じました。特に判断スピードが高校とは違うなと感じました。

日々の高校のトレーニングで通用するからといって満足することなく、常に高いレベルを意識して高校生にはトレーニングに励んでほしいと思います。

個性派集団“東京農業大学”に入って感じたこと

ーー東京農業大学のサッカーとは?  
 自分が入学した年に監督が三浦佑介監督に代わり、守備を大切にする三浦監督の下で大学1年から今までサッカーをやってきました。そのため、練習も対人のトレーニングであったり、ゴール前の攻防(3対3や4対4)でのトレーニングでチーム全体として粘り強い守備を意識したトレーニングが多いです。
 入学前のポゼッションのイメージとは異なりましたが、三浦監督の戦術であったり、トレーニングを通して、プレスのスピードや相手に寄せる距離など細かいところにもこだわるようになり、守備の大切さを学びました。まずは守備を怠らずにできる選手がスタメンとして試合に出られると思います。特に前線の選手は前からの守備であったりを求められると思います。

ーー大学までサッカーをやっていて良かったこと
 自分も最近になって気付いたのですが、部活に所属して本気で何かに取り組み、仲間と同じ目標に向けて努力して、もちろん目標が達成できれば一番いいですが、達成できなくても、日々の積み重ねというものがとても大切だと思いました。

 またここで出会った仲間は普段は一緒にご飯を食べたり、遊んだりする大学の友達でもあり、いざピッチに入ったら目の色変えてともに闘う仲間でもあり、そんな仲間と目標を達成するために取り組む時間というのは4年間で他では味わえない有意義な時間だったなと思います。

ーー東京農業大学サッカー部の1週間ついて教えてください。 
 月曜日がOFFで、火曜日と金曜日が11時から13時ごろからトレーニングで行われます。水曜日と木曜日は朝練で6時半からトレーニングが2時間ほど行われます。そして土日に公式戦や練習試合があります。東京農業大学サッカー部は、早い時間にトレーニングが終わるので、練習後に勉強したり、バイトをしたり、自分の時間に充てることができるのは良いところだと思います。

 グランドはキャンパス内にあり練習をしてすぐ授業に出たり、授業に出てすぐ練習をすることができます。トレーニングルームもキャンパス内にあります。

ーー東京農業大学の授業について教えてください。 
 大学名に農業と付くだけあって、農業に関する授業が多くあります。自分の所属する国際食料情報学部国際バイオビジネス学科では、実際に農家に2週間行って農作業実習があります。その実習を通して、普段食べているご飯に対して、残さずに食べたり、食べ物を大事にしたりという当たり前のことですが、改めて大事だなと思いました。ただの実習ではなく多くの学びがある良い経験になると思いました。
 こういった農業の授業以外にも一般教養の授業もたくさんあります。

東京農業大学サッカー部の情報はこちら

最後に、スポーツ推薦(セレクション)を目指す高校生アスリートに向けて

ーー大学進学後もサッカーを考えている高校生に向けて。アドバイスがあれば教えてください。 
 まず、行きたい大学がある程度決まっていたら、高校時代の先輩で実際に部に所属してる選手に聞くことをお勧めします。大学で実際に経験している人のリアルな話はとても貴重だと思います。今はYouTubeなどで関東大学サッカーリーグの試合を配信しているので動画ではありますが、そういったところで情報収集するのが良いと思います。

 また、自分の中で優先すべきことを整理して情報を集めていくことで自分に合った大学が選ぶことができると思います。コロナなどの影響でオープンキャンパスや遠くの大学を観に行ったりできない分ネットで情報収取ができるアスリートバンクの活用もお勧めします。自分以外にも良い選手たちの記事があり、大学サッカーのリアルを語っているのでぜひそちらも読んでみてください。

ーー最後に部活を頑張っている高校生に向けてメッセージをお願いします。
 自分自身、新型コロナウイルスでの自粛により、サッカーできることの有難さを感じたし、毎日会っていた仲間の存在も大きかったのだと感じました。自粛期間もチームメイトと連絡を取ったりして、現状やコンディションを確認し合ったりして刺激し合い、いつシーズンが始まってもいいように準備していました。

 自分はプロになるという目標があるので、自粛期間も自分のウィークポイントを見つめなおし、強化できる有意義な時間だと捉えて自宅でのトレーニングに励んでいました。

 みんなサッカーが好きでやっていると思うから、こういった緊急事態や怪我でサッカーができないときに一人で考えすぎるのではなく、仲間とコミュニケーションを取ったり、悩みを相談することでモチベーションを保ったりすることが大事だと思います。

ーーインタビューは以上です!ありがとうございました!

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