「パートナーストレッチ」とは以下の画像のように2人で行うストレッチです。
ストレッチを受ける人はストレッチする人に身体を預け、受動的にストレッチを行います。パートナーストレッチのメリットとしては、完全脱力状態でストレッチを受けられること、ひとりではアプローチ出来ない筋肉を伸ばせることです。そのためより自分一人で行うストレッチよりも効果の高いストレッチとなります。
この記事ではパートナーストレッチをする際のポイントと注意点をご紹介します。
パートナーストレッチの際の4つのポイント
チームメイトやお子さんへ効果的に実施するためには以下の4つのポイントを押さえてください。
①真っ直ぐではなく弧を描くように伸ばす
②持ち手は握らず、『乗せる』・『押す』・『支える』
③脱力状態をつくり、 深呼吸を促す
④コミュニケーションを取りながら行う
それぞれ詳しく解説していきます。
①真っ直ぐではなく弧を描くように伸ばす
ストレッチを実施する際は、ただ伸ばすのではなく、弧を描くように動かすと効果的です。そのために大切なことは『ひっぱりながら伸ばす』ことです。筋肉をひっぱりながらストレッチをすることで、関節の「つまり感」を抑えることが可能になります。
②持ち手は握らず、『乗せる』・『押す』・『支える』
ストレッチをする人が強く握ってしまうと、ストレッチを受ける人は緊張状態になり、リラックスしづらくなってしまいます。ストレッチをする人は、『乗せる』『押す』『支える』を意識してみましょう。
③脱力状態をつくり、 深呼吸を促す
パートナーストレッチの効果を高めるためにストレッチを受ける人の「脱力」は、非常に 大切な要素です。脱力が出来ないまま行うパートナーストレッチは効果が得られにくい上、身体を痛めたり、血圧が上昇するなどのリスクを高めてしまいます。効果的なストレッチを実施する為には、ストレッチを受ける人の状態も大きく関係するため、まずは深呼吸を促し、脱力状態に誘導しましょう。
④コミュニケーションを取りながら行う
パートナーストレッチの効果を最大限に引き出すためには、コミュニケーションが必要不可欠です。実施前に筋肉の伸び具合や硬さを聞いたり、ストレッチをしている時の強さ加減を聞くことは非常に重要です。
パートナーストレッチをする際の3つの注意点
①適切な強度で行う
②両者が「楽な体勢」で行う
③ストレッチを受ける人の既往歴を把握する
注意点もそれぞれ解説していきます。
①適切な強度で行う
ストレッチの強度は「ストレッチを受ける人が心地良い強度」で行いましょう。10割を「ストレッチを受ける人が限界値と感じる強度」とすると、その「7割の強度」が目安です。この強度は相手と擦り合わせをしながら進めていくと良いでしょう。その日のコンディションによって、感じ方が変わることも多いので、毎回の擦り合わせを忘れずに。
②両者が「楽な体勢」で行う
ストレッチを受ける人だけではなくストレッチをする人の体勢も重要です。無理な体勢で力みが生じてしまうとそれが相手にも伝わり、緊張状態になってしまうことがあります。
③ストレッチを受ける人の既往歴を把握する
例えば「肩関節脱臼歴のある方への大胸筋ストレッチ」など、相手の既往歴によって特に注意が必要なストレッチもあります。 そのため怪我の有無はパートナーストレッチ前に確認することが大切です。