大学サッカー監督の声  早稲田大学 兵藤慎剛 監督

今回は2023シーズンから早稲田大学ア式蹴球部で指揮をとられている兵藤 慎剛監督に、大学サッカーについてお聞きしました。

プロフィール
お名前
兵藤慎剛

【選手歴】
2001年 – 2003年 国見高校
2004年 – 2007年 早稲田大学ア式蹴球部
2008年 – 2016年 横浜F・マリノス
2017年 – 2018年 北海道コンサドーレ札幌
2019年 – 2020年 ベガルタ仙台
2021年8月 – 2021年12月 SC相模原

【指導歴】
2023年-早稲田大学ア式蹴球部監督

【ライセンス】
B級ライセンス

指導者の道へ

ーー指導者、早稲田大学ア式蹴球部監督就任について

2021年に現役生活14年を終えると同時に、引退後について考え始め、自分の強みが活かせるということで、サッカーの指導には興味を持っていました。でも自分自身もっと成長したい、日本のサッカー界を発展させていくためには、サッカー界だけに留まっていてはサッカーを俯瞰することは難しいのではないか、自分自身がサッカーのみでは成長しきれない部分もあるのではないか、違う部分に目を向けることでサッカーに還元できることがあるのではないかと思い、引退後の2022年はサッカー以外の部分でもフリーで1年間様々なことにチャレンジをしていました。

サッカー以外の部分にも触れつつもサッカーを指導するさまざまな機会をいただくなかで指導することで気づかされる部分がすごくあり、改めて面白いなあと思いました。指導の機会の一つとして早稲田大学ア式蹴球部でコーチとして携わらせていただき、指導者としての道が明確に見えてきました。その折りに、2022年末に監督就任のオファーがありましたので快く引き受けさせていただきました。母校である早稲田大学ア式蹴球部を強くするために何ができるのか、チャレンジしがいのあることです。

ーー監督としての意気込みを教えてください。

早稲田大学ア式蹴球部は2024年に創部100周年を迎えるので強い責任感と使命を持って取り組んでいきます。就任1年目という言い訳はしたくありませんので。

選手たちを成長させることが一番の目的ではありますが、選手と共に私も成長したいと思います。鹿島アントラーズの岩政大樹監督(元 上武大学サッカー部 監督)やSC相模原の戸田和幸監督(元 一橋大学ア式蹴球部 監督)のように大学サッカーを経由してJリーグの監督になられている方もいます。

関東大学サッカーリーグ2部
早稲田大学ア式蹴球部について

ーー早稲田大学ア式蹴球部の魅力について教えてください。

早稲田大学ア式蹴球部の魅力は歴史や伝統の中にチームがあるということです。2024年に早稲田大学ア式蹴球部は創部100周年を迎えます。
長い歴史の中でOBには日本サッカー界を代表する方々、プロ選手が大勢います。そのような歴史と伝統で早稲田大学ア式蹴球部に在籍している選手は背中を追うことができます。追い抜こうとする意識も芽生えます。在籍している選手の背中を見て新しい世代の選手も出てきます。こうしたア式蹴球部として揺るがない伝統が根付いていることに早稲田大学ア式蹴球部の魅力を感じます。

また、早稲田大学ア式蹴球部には『WASEDA the 1st 〜人として1番であれ〜』というフィロソフィーがあります。『サッカー選手である前に人として1番であれ。』社会に出た時、ア式蹴球部でよかったと思えるように日々取り組んでいます。

ア式蹴球部には一般学生も入部してくるので、時代にマッチする多様性が一番あるチームになるのではないかとも感じています。自分が在籍していた時を振り返ってみると、様々な魅力を持った選手がいる中で自分の価値観や視野は狭かったと気づかせてくれる先輩・同期・後輩がいた、そこに尽きますね。このことはもしかしたら大学サッカーでなければ気づかなかったことではないかと思うくらいです。

ーーチームでの活動について

SNS発信やサッカー以外のことに目を向ける活動など色々チャレンジする習慣を作ってくださったのが前監督である外池さんです。自分にできないことだったので本当に感謝しかありません。習慣を作ってくださったからには僕が継続させる義務があります。いいものは残すし、削れるものは削って100点はないけど100点を目指すことは曲げずにやっていきます。

ーー来シーズンの抱負をお聞かせください。

今年1年は昇格が最大のミッションですが、強い早稲田を取り戻す土台作りをしながら日本一を目指していきたいと思います。

長期的な目標としては常にア式蹴球部が大学サッカー界のトップに存在するようなチームにすることです。日本一を目指す集団でありたいです。歴史を見てみるとア式蹴球部は天皇杯を4回優勝した経験があり本当の意味で日本一にいた過去があります。だからこそそこまでチャレンジできるようなレベルまで引き上げたいです。でも勝利だけを求めるのではなく、学生自身がやりたいサッカーを楽しんで、魅力的だと思ってやれるような環境づくりもしていきます。早稲田theファーストを忘れずに。

大学サッカーについて

ーー大学サッカーに進む意義ついて教えてください。

高校からプロに進み道も本来はあるべき姿だと思っています。競技力の高いところで上に上がれるのであればチャンスを掴めているのだから上がって良いと思います。

ただ、日本のサッカーにおいて大学を挟む意味というのは、もしかしたら日本の高校生年代は世界の同年代の子たちの思考力に追いついていない部分があるのかもしれない。何のためにサッカーをしていて、どんなことをしなければいけない、といった自分を律することがまだ難しいのではないかと思います。もちろん感度の高い子たちはすぐに察知し実行できています。またぶれない信念を持って行動できている選手もいます。

でもやはり高校を卒業してプロになりお金をもらっても、自分を律することができていないと少しぶれた行動に走ってしまい、本来自分が求めていた将来の自分とはかけ離れた道にいってしまうことはがあるという部分では、大学の4年間が非常に重要になのかもしれません。大学4年間で頑張ればなりたい自分になれるし、頑張らなければなりたい自分には辿り着けない。単純な原理だけどそこに向き合うことの大切さを、サッカーを通して学んで成長していくことが大切。高校の時よりも強制力もないので自分で律すること、自分に目を向けて何をしなければいけないのか考えること、自分を見つめ直すことができる4年間が大学という場所なのかなと。それを気づかせてくれる先輩や同期、後輩に出会えることこそより上にいくために必要なこと。それこそが今の日本における大学サッカーの魅力や意義でもあると感じます。ただ世界に追いつくためには大学のステージで行っていることを高校生のうちからできるようになることがベストなのかなとも思います。

最後に、高校生アスリートに向けて

ーー大学で競技継続の意思のある高校生アスリートに向けてアドバイスやメッセージをお願いします。

『自分は大学に進むことで何をしたいのか』という目的を明確に持つことです。ただ大学に進んだからといって、何かが変わるわけではありません。でも大学に進んで何をしたいのかを決めておくだけで大学4年間でものすごく変わることができます。大学にいったその先で自分はどうなりたいのか、ビジョンがあるに越したことはありません。ないならないで大学の4年間でしっかり自分と向き合う時間にしてください。

それこそ高校卒業してプロになれなかったなら、なれなかったなりの理由があると思います。人のせいにせずに理由を深く追求して大学で改善していく必要があるのか、ないのかを考えていくとより個人が最大化されると思います。それを結果として証明してくれているのが三笘選手であり守田選手です。大学にくる学生たちはそこを目指してくると思うので、三笘選手・守田選手は一体何をしていたのかを考えると自分がやらないといけないことも見えてくると思います。時間の使い方や自分がどうしていきたいのかを考えて入学するのと何も考えずに大学に来るのでは大きな差がスタートの時点で生まれてしまいます。知っているだけで自分に甘かったり律することができないと何もなしえられません。結局は自分次第です。高校卒業後にプロに進もうが、大学経由してプロになろうが、結局は常に自分と向き合って自分を最大化するためには何をしないといけないのか発見して改善して継続していくからこそ良くなります。社会に出てもその繰り返しです。好きなサッカーでやっていくのか他でやっていくのかの違いだけです。大学サッカーは競技力向上が技術だけではないことを思いっきり試される場です。そこを考えて入るとさらに素晴らしいものが見えてきます。大学側が与えてくれるものは計り知れません。早稲田大学ア式蹴球部もそういう場でありたいです。入ってきてくれた人たちに常に何かを与え続けたり社会に何かを与えられる集団であれるように組織作りをするのでぜひ入部してください!

ーーインタビューは以上です!ありがとうございました!

早稲田大学ア式蹴球部SNS

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